- 年収の高い業界の特徴とは?
- どのような業界が年収が高いのか知りたい
- 年収の高い業界の平均年収は?
どうせ転職するなら確実に年収が上がるとは限らなくても、できれば年収の水準が高い業界へと移りたいところです。
年収はその人の能力や実績を会社側が評価して上がったりするものですが、業界によっては基本的な給料が高いところが存在しています。
今回は年収が高い業界の特徴や、主に年収が高い7つの業界と平均年収を紹介します。
年収が高い業界の特徴
年収が高い業界の特徴として、以下3つがあげられます。
- 専門性の高いスキルが必須
- 海外進出など経営規模が大きい
- 実力・成果主義の傾向がある
専門性の高いスキルが必須であったり、海外進出など規模が大きいことや実力・成果主義の傾向があるといった点です。
ここでは年収が高い業界の特徴について、より詳しく説明していきます。
専門性の高いスキルが必須
年収の高い業界に多いのが、専門性の高いスキルが必須になっていることです。
専門性の高い業種であれば、そのスキルを持っていることが求められ、優秀な人材を確保するため、必然的に給料も高くなっています。
こういった専門性の高いスキルが求められる業界では、大学で研究をしていたり、これまでに十分な実績を積んでいないと、採用は難しいかもしれません。
海外進出など経営規模が大きい
海外進出できるような会社だと、経営規模が大きく、優秀な人材を必要としているため、年収が高い傾向にあります。
海外支店が存在していることで、海外への転勤や赴任をする機会も多くなるので、グローバルに活躍したい海外志向の方におすすめですが、ある程度の語学力を持っていることが前提になるでしょう。
実力・成果主義の傾向がある
国内の企業で古くから取り入れられている年功序列制度では、長く企業に務めていることが年収の上がる条件になっているため、年齢が若いうちは年収が上がりにくくなっています。
逆に実力・成果主義の傾向が強い企業ほど、成果に見合った報酬が約束されるため、若い人でも年収が高くなりやすい傾向にあります。その分、高い年収を維持するためには、常に成果を出し続け、実力を磨き続けていく必要があります。
年収が高い7つの業界
年収が高い業界としては、以下のような業界があげられます。
- 建設業
- 不動産・物品賃貸業
- 情報通信業
- 製造業
- 金融・保険業
- 学術研究・専門・技術サービス業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
建設業を始め、不動産・物品賃貸業や、情報通信業・教育・学習支援業といった業界が比較的年収が高くなっています。
ここからは、この7つの業界について、ひとつずつ説明します。
建設業
ゼネコンを始め、建築や工務店、土木・屋根・電気といった工事関係の会社が該当しているのが建設業界になります。
建築や土木に関する工事一式を請け負っているゼネコンの大手が、優秀な人材を確保するため、従業員の給与を高額にしていることも影響して、全体的に年収が高くなっています。
また、建設業は専門の資格・技術を求められる業務が多く、人材不足によっても年収が高くなる影響が出ています。
不動産・物品賃貸業
不動産会社や機械類・重機などのレンタル会社が不動産・物品賃貸業界に該当します。
高額な物件を売ることができる不動産業界は、営業生成によって給与が高額になる仕組みとなっており、売り上げが出やすい地域の企業ほど、従業員の年収がより高い傾向にあります。
不動産営業では、高額住宅を売り上げればそれだけインセンティブが発生するため、営業成績が上がればそれに比例し年収も上がります。
情報通信業
TV局・携帯電話会社・インターネットサービス会社・ソフトウェア会社・出版社などが情報通信業界になります。
インターネット・スマホの普及により、いま現在も業界全体で成長をし続けている状態にあります。
この業界は変化が激しく、常に新しい技術を求められることもあり、業務量そのものも多く、激務な業界でもあります。
製造業
自動車や電化製品などを製造しているトヨタやパナソニックなどが製造業にあたります。
例年のように人気の就職先ランキングで上位にあたるようなメーカーは、業績も高いことから、従業員の給与水準が高く、平均年収を押し上げていると考えられます。
中小企業でも需要の大きい商品を製造している会社や、大手から下請けで製造している会社だと、安定した利益を確保しており、給料も高いことがあります。
金融・保険業界
銀行を始め保険会社や証券会社などに該当するのが金融・保険業界になります。
銀行・保険・証券、どれもメガバンクといった大企業が多く存在するため、安定した経営により、社員の年収が高くなっています。
金融・保険どちらも専門的なスキルや知識を求められる仕事なので、必然的に給料もその分高くなっています。
学術研究・専門・技術サービス業界
法律事務所・税理士事務所・自然科学研究所・経営コンサルタント業・広告業といった業種が、学術研究・専門・技術サービス業界になります。
税理士事務所や法律事務所が含まれていることから分かる通り、専門的な知識を必要とするサービスを提供しているため、売り上げも高くそれに比例し年収も高くなっています。
難易度の高いことを求められたり、業種に寄っては激務なところも多く存在しているのが特徴です。
電気・ガス・熱供給・水道業界
電力会社やガス供給会社・水道サービス業といった生活のライフラインを供給している会社が、この業界にあたります。
これらはインフラ業界と呼ばれており、景気の影響をあまり受けない業種であるため、売り上げが常に一定以上見込めるため年収も高めです。
この業界では特に女性も長く働ける環境が整っていることもあり、女性の平均年収が特に高くなっているようです。
年収が高い7つの業界の平均年収
建設業 | 490.6万円 |
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不動産・物品賃貸業 | 423.6万円 |
情報通信 | 598.5万円 |
製造業 | 513.0万円 |
金融、保険 | 627.0万円 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 517.5万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 824.2万円 |
出典:国税庁「2019年(令和元年)民間給与実態調査」
まとめ
今回は年収が高い業界の特徴や、主に年収が高い7つの業界を紹介しました。
年収が高い業界ほど専門性の高いスキルを必要としたり、海外進出など規模が大きい傾向にあります。年収が高い業界の中でも、特に電気やガスといった生活のライフラインを供給している業界、金融商品や保険を扱う業界はトップクラスに高い年収となっています。
新卒採用で年収の高い業界を狙っているなら、学生のうちから業界のことを学び、インターンでしっかりと経験を積んでおきましょう。
中途採用で狙うなら、希望する業界の知識はもちろんですが、有効な資格を取得するなど、十分な対策を取っておきましょう。