コラム

未経験者がIT系の企業に就職するために取得しておくと有利な資格10選

  • 就職のために資格を取得するメリットは?
  • 就職に有利な資格はどのようなものがある?
  • 未経験者におすすめの資格が知りたい

昨今話題となっているデジタル変革の波は、IT業界への注目を高めています。しかし、IT業界は専門性が高く敷居が高いと考えられがちです。

未経験からIT系企業に挑戦しようと考えている方は、本記事で解説するいくつかの資格から自分に合った資格を取得することで、未経験者でも魅力的な候補者として企業にアピールすることができることでしょう。

ここでは、就職活動に役立つ「有利な資格10選」を紹介します。これらを手にして、IT業界の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。

資格を取得するメリット

ここでは、未経験者が資格を取得するメリットについて解説します。

  • 基礎知識があることを証明できる
  • 高度な職務に就くための土台となる
  • 選考でのアドバンテージを持つことができる
  • 他の応募者と差別化を図ることができる

基礎知識があることを証明できる

IT系の企業に就職を目指す際、資格は自身のスキルセットを客観的に示す手段となります。例えば、システムエンジニアを志望する人が基本情報技術者試験やOracle認定資格を取得していると、実務経験が乏しくても技術的な基礎知識があることが証明できます。

高度な職務に就くための土台となる

資格はさまざまな技術を習得でき、資格試験の勉強を通じて最新のITトレンドや標準的な開発手法について学べるため、専門性を高めることが可能です。専門性は就職後のキャリアアップにも直結し、より高度な職務に就くための土台となります。

選考でのアドバンテージを持つことができる

資格は企業による人材の選考過程で重要な判断材料の一つとなります。特に大手企業や外資系企業では、求職者の資格保有状況を重視する傾向にあるため、資格を持っていることにより選考でのアドバンテージを持つことができます。

他の応募者と差別化を図ることができる

資格は履歴書や職務経歴書を通じて、選考プロセスでの選別材料として使用され、企業は資格を持つ候補者を積極的に検討するため、競争の激しい就職市場において差別化を図ることが期待できます。

IT業界への就職に有利な資格10選

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IT業界への就職を目指す際、下記の資格は実務経験がない状態でも、あらかじめ取得しておくことで、技術的知識や実践能力を証明できるため、就職活動において有利に働く可能性が高いです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • プログラミング技術者資格
  • Oracle認定資格
  • Microsoft認定資格
  • シスコ技術者認定
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • AWS認定資格

ITパスポートや基本情報技術者試験は、ITの基礎を網羅した資格であり、未経験者のスキルの証明に役立ちます。

応用情報技術者試験はもう一歩進んだ内容で、より深い専門知識が評価されます。

プロジェクトマネージャ試験は、管理職を目指す人にとって重要な資格となるでしょう。

プログラミングスキルをアピールしたいなら、JavaやPythonなどのプログラミング技術者資格は非常に有用です。

データベースを扱う際には、Oracle認定資格やMicrosoft認定資格が求められることがよくあります。

ネットワークに関しても同様に、シスコ技術者認定などを持っていることは、その専門性をアピールすることができます。

セキュリティ面に興味があるなら、情報セキュリティマネジメント試験を取得すると良いでしょう。

クラウドサービスが主流になりつつある現代では、AWS認定資格なども重宝されます。

これらの資格を取得することにより、未経験者でも知識の基礎を持っていることがアピールでき、入社後の実務にも役立つスキルとなります。

ITパスポート

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識や情報リテラシーを認定する試験です。

この試験は、情報技術を活用した業務に関わる全ての人に適しており、特定の専門職に限らず幅広い分野の人々に対してITの基本を理解することを目的としています。

受験者は、コンピュータの基本、ネットワーク技術、データベースやセキュリティなど、現代のビジネスシーンで必要とされるIT関連の基礎知識が問われます。

基本的用語を始め、実際のビジネスシーンで遭遇する問題に対する策を考える応用能力も養われることでしょう。

≫ITパスポート試験の詳細

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT業界でプログラマーやシステムエンジニアとして働く人に向けた国家試験です。

試験内容は、プログラミング能力やシステム開発に関する問題が中心となっており、業務で直面するような実践的な課題解決能力が求められます。

アルゴリズムやデータ構造をはじめ、システム設計、データベース設計など、IT技術者が備えるべき幅広い知識がカバーされています。

この資格を取得することで、IT業界における基本的な技術力を有すると認められ、就職やキャリアアップに役立つことが期待されます。

≫基本情報技術者試験の詳細

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験をさらに発展させた内容であり、高度なITスキルとプロジェクトマネジメント能力を有する専門家を認定する試験です。

実践的なソフトウェア開発、ネットワーク構築、システム運用管理など、より深い知識と経験が求められるため、IT技術者としてのキャリアを積んでいる人を対象としています。

この資格は、プロジェクトリーダーやITコンサルタントといった上級職のポジションを目指す人のためのステップとなり得ます。

≫応用情報技術者試験の詳細

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクト全体を見渡す管理能力と深い専門知識を持ち合わせたプロジェクトマネージャを目指すための資格です。

受験者には、複雑なITプロジェクトを効率的に進めるための計画立案、リスク管理、品質管理、コスト管理などプロジェクト管理に関する高度な能力が求められます。

実際に大規模なプロジェクトを成功に導いた経験があるプロフェッショナルが、リードする能力を証明するためにも、この試験の取得が推奨されます。

≫プロジェクトマネージャ試験の詳細

プログラミング技術者資格

プログラミング技術者資格は、現代におけるソフトウェア開発能力を証明するための試験です。

特定のプログラミング言語に関する深い知識の他、ソフトウェア設計、開発プロセス、テスト手法などの広範なスキルが問われます。

試験を通じて、実際のプログラミングにおける問題解決能力やコード品質を維持するための技術力が測られます。

実務経験を伴うこの資格を取得することで、高いプログラミングスキルを有すると客観的に評価され、求人市場においても有利になる可能性があります。

≫プログラミング技術者資格の詳細

Oracle認定資格

Oracle認定資格は、オラクル社のデータベースやミドルウェア製品に関する幅広い知識と技術を証明するものです。

これには、データベース管理者、Java開発者、システムアーキテクトなど多岐に渡る分野があります。資格のレベルも、「Oracle Certified Associate(OCA)」から始まり、「Oracle Certified Professional(OCP)」、「Oracle Certified Master(OCM)」と段階を追っていくことができ、それぞれ専門性の高い技術力を身につけることが可能です。

受験者は公式のトレーニングを受けた後、厳しい試験に挑戦し合格を目指します。この資格を持つことで、キャリアの幅が広がり、高い専門性を求める企業からの信頼も得られやすくなります。

≫Oracle認定資格の詳細

Microsoft認定資格

Microsoft認定資格は、Microsoft製品の知識と技術を証明する公式の認定です。

その範囲は非常に広く、サーバー管理、データベース管理、ソフトウェア開発、クラウドサービス管理などがあります。例えば、「Microsoft Certified: Azure Administrator Associate」資格では、Azureのクラウドサービスを効率的に管理し運用する能力が問われます。また、「Microsoft Certified: Dynamics 365 Fundamentals」では、Microsoft Dynamics 365の基礎知識とアプリケーションを扱う能力が要求されます。

どの資格も、学習リソースが豊富でサポート体制も整っているため、自主学習による取得も可能です。

これらの資格を保有することで、技術力の証明だけでなく、キャリア開発の視点でも高い評価を受けることが期待されます。

≫Microsoft認定資格の詳細

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク技術の基礎から高度な専門知識を有するエンジニアを対象とした認定プログラムです。

中でも「Cisco Certified Network Associate(CCNA)」や「Cisco Certified Network Professional(CCNP)」などが知られています。

これらの資格は、シスコシステムズのルーターやスイッチを使用したネットワークの設計、構築、管理、トラブルシューティングに関する深い理解を示します。

ネットワークの求められる知識は絶えず更新され続けているため、継続的な学習が必要です。資格取得者はグローバルな通信インフラを支える重要な人材として、多くの企業において高いニーズがあります。

≫シスコ技術者認定の詳細

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、企業や組織における情報セキュリティの企画や運営に必要な知識と能力を認定する試験です。

これに合格することで「情報セキュリティマネジメント」の資格を得ることができます。試験は、情報セキュリティの基本理論、リスクマネジメント、法規制、セキュリティポリシーの作成と運用など、広範な知識が問われるものとなっており、特に情報漏洩事故の防止といった現代企業に不可欠な対策能力を評価する内容が含まれています。

この資格は、あらゆる業界においてセキュリティ対策が重要視される現代において、大いに役立つでしょう。

≫情報セキュリティマネジメント試験の詳細

AWS認定資格

AWS認定資格は、Amazon Web Servicesのクラウドプラットフォームに関する技術力と専門知識を有することを証明するための資格です。

AWSは、世界中の多くの企業に広く利用されているため、この資格の需要は非常に高まっています。

資格には、「AWS Certified Solutions Architect – Associate」や「AWS Certified Developer – Associate」など、さまざまなレベルと専門分野があります。

試験内容は、クラウドの基本から、アプリケーションの設計や開発、運用に関する高度なスキルまで幅広くカバーしています。

AWS認定資格を取得することで、クラウドサービスのプロフェッショナルとして活躍できる道が開かれます。

≫AWS認定資格の詳細

まとめ

qualification

本記事では、様々な資格の取得がもたらすメリットと、特にIT分野で有効な資格について解説しました。

資格を取得することで基礎知識の証明、高度な職務へのステップアップ、選考での有利さ、そして他の応募者との差別化が可能となります。

ITパスポートや基本情報技術者試験からはじまり、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験などの取得を目指し、さらにOracleやMicrosoft、シスコの認定資格、情報セキュリティマネジメント試験、AWS認定資格といった専門的な資格へのチャレンジも視野に入れることが重要です。

これらの資格がキャリア形成においてどのように役立つのか、個々の目標と現状を照らし合わせながら、最適な資格選びをすることが望ましいでしょう。

資格がキャリアの発展に役立つ一方で、継続的な学習と実務経験の積み重ねも、さらなる高みを目指すうえで忘れてはなりません。

未経験でIT業界に転職したい方はこちらの記事「未経験でもIT業界への転職は可能?成功させるための方法を紹介」も参考にしてください。

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さきらく
さきらく
高卒で製造業に就職したあと、将来に不安を感じ一念発起してIT業界に飛び込みました。 最低賃金からのスタートでしたが、何度も転職を繰り返し、成功や失敗を経て、一流の大卒と同じ給与水準にまで上り詰めました。 現在は、本業と副業、プライベートのバランスをうまく取りながら、充実した生活を送っています。